各科・
各コース紹介

アルスシムラの教育理念は「色と言葉」を学ぶ

アルスシムラのカリキュラムは、染織の実技、講義、課外授業から成り立っています。
実技では、手仕事を通して心が躍動する色彩体験を大切にしています。
講義では、年度ごとにテーマを決め、様々な視点から思想、文化に触れていきます。
また、年に1~2回、課外授業も行っています。

通信科

対面授業とオンライン授業、動画教材を組み合わせ、自宅で自身のペースで
楽しみながら、織りの基本的な技術を学びます。

アルスシムラの通信科には、「初級コース」・「中級コース」・「中級アドバンストコース」・「上級コース」があり、アルスシムラの染織の基本的な技術と思想を自宅で学ぶことができます。予め経糸を用意した状態で授業を開始し、自宅で織り進めます。植物染料で染めたシムラの色糸を織り入れていく“織ること”を主軸としています。
まずはスクーリング(対面授業)を行い、その後は月に2〜3回のオンライン授業で、機織りが初めての方でも安心して制作できるようサポートします。シムラオリジナル手織り機「hatari」1台と機道具一式、カリキュラム教材を自宅にお送りします。

募集人数 初級コース 若干名
期間 春期(4月〜9月)/秋期(10月〜3月)
対面授業 スクーリング3日・オリエンテーション1日・合評1日(京都にて開催)
オンライン授業 月2〜3回(金曜日もしくは土曜日)

受講の流れ

※機の組み立て、解体は自身で行っていただきます。
※機の返却はコースが終了するタイミングで行います。コース終了後も連続して次のコースを受講される場合、機は継続してご使用いただけます。

ステップアップの仕組み

通信科には、継続することで学びを深めていく、ステップアップの仕組みがあります。カリキュラムを通じて、各コースの目的とする知識や技術を習得していくことで、自宅で帯や着物を織ることができるようになります。染め授業も行うことで、総合的に染織を学ぶことができます。

初級コース

基本カリキュラム 経糸の扱いの基本を学びます。スクーリング(対面授業)で基本の織り方を習得し、自宅でストールや小物を制作します。経糸は初めての方にも扱いやすい太めの糸を使用、アルスシムラが準備した白い経糸に、スクーリングで染めた緯糸やアルスシムラが染めた緯糸を織り込みます。
1. 織り準備(経継ぎ) 予め用意された経糸を機に掛けて織る準備をします。
2. 小物裂・ストールを織る 配色を考えながら、小物裂(3尺/約1m)とストール(5尺/約2m)を織ります。しっかりとした風合いを目指して織った小物裂は、クッションに仕立てます。(お仕立て代は別途)また、ストールは柔らかい風合いを目指し、房の作り方も学びます。
3. 自由制作 最長13尺(約5m)まで自由に裂を織ることができます。しっかりとした風合いで織った裂は、帯に仕立てることもできます。(お仕立て代は別途)

中級コース

(対象:初級コースを修了された方)

基本カリキュラム 帯を制作します。まず帯の制作についてスクーリング(対面授業)で学び、自宅で制作を進めます。糸は初級コースより細い糸(本科で着物を織る時と同じ糸)を使用、アルスシムラが準備した色縞の経糸に、スクーリングで染めた緯糸やアルスシムラが染めた緯糸を織り込みます。
1. 織り準備(経継ぎ) 予め用意された経糸を機に掛けて織る準備をします。
2. 帯を織る 帯の仕組みを理解し、配色を考えながら織っていきます。

中級アドバンストコース

(対象:中級コースを修了された方)

基本カリキュラム 自身でデザインした経糸の帯を制作します。オンラインで講師と相談してデザインを決めた後、スクーリング(対面授業)で経糸と緯糸の染め、織り方を習得します。糸は中級コースと同じ糸(本科で着物を織る時と同じ糸)を使用します。
1. デザイン相談 オンラインで講師と相談しながらデザインを決めます。
2. 糸染め 帯デザインに合わせて、スクーリング(対面授業)で経糸と緯糸の中心となる色を染めます。
3. 織り準備(経継ぎ) 予め用意された経糸を機に掛けて織る準備をします。
4. 帯を織る 帯の仕組みを理解し、配色を考えながら織っていきます。

上級コース

(対象:中級アドバンストコースを修了された方/2024年10月開講予定)

基本カリキュラム 着物(反物)を制作します。オンラインで講師と相談してデザインを決めた後、スクーリング(対面授業)で経糸と緯糸の染め、織り方を習得します。糸は中級アドバンストコースと同じ糸(本科で着物を織る時と同じ糸)を使用します。
1. デザイン相談 オンラインで講師と相談しながらデザインを決めます。
2. 糸染め デザインに合わせて、スクーリング(対面授業)で経糸と緯糸を染めます。
3. 織り準備(経継ぎ) 予め用意された経糸を機に掛けて織る準備をします。
4. 反物を織る 反物の仕組みを理解し、配色を考えながら織っていきます。
  • ※アルスシムラ卒業生の各コース受講対象については、別途お問い合わせください。

機の貸出について

通信科は、シムラオリジナルの手織り機「hatari」を貸出し、自宅で織りを学んでいただきます。機は解体された状態でご自宅へお届けしますので、機の組み立てはご自身で行っていただきます。また、返却時もご自身で機を解体し、お届け時と同じ状態で返却いただきます。自身で機の組み立てと解体を行うことも、機の構造を学び、機の扱いに慣れる良い機会です。組立方法、解体方法の動画を配信していますので、動画を確認しながら組み立て、解体することができます。(オプションで組み立て依頼、解体依頼も可能です。別途料金がかかります。)

Features of correspondence course

機音のある暮らし

・手仕事やものづくりの楽しさを、暮らしのなかで日々感じることができます。
・桜とくるみの木を用いたシムラオリジナル手織り機「hatari」。家具のようにお部屋に馴染む、コンパクトでおしゃれなデザインです。

つながるしくみ

・離れていても、自宅にいながらオンライン(zoom)で直接講師の指導を受けることができます。
・月に一度、アルスシムラ特別講師の志村昌司による講義をオンライン聴講できます。

イベントへ

・スクーリングによる対面授業、特別講師と担当講師、同じ時期に学ぶ仲間が集まっての合同講義(オリエンテーション)があります。
・季節ごとの植物で染めた色糸の販売会を予定しています。

About the loom

染め織りという手仕事が日々の暮らしの中に根ざし、自然と人間が共生できる未来を願い、シムラオリジナルの手織り機「hatari」を制作しました。手触りが滑らかで糸にも優しい桜の木と、強度もあり木目も美しいくるみの木を用いた、そばに置いておきたくなる家具のような機です。
機の制作にあたり、従来の道具としてのあり方にとらわれない存在となることを目指し、「建築デザイナー」「家具職人」という異なる分野の方々と創り上げました。未来へつないでゆく導(しるべ)となるよう、hatariには志村ふくみのサイン「Shimura」が刻印されています。機のサイズは幅約67cm、奥行き約96cm、高さ約127.5cm。おおよそ畳1畳に収まる大きさです。

> 「hatari」デジタルパンフレットはこちら

top
  • Google Translate :