2021.12.7
志村ふくみ初の本格的評伝『志村ふくみ 染めと織り』求龍堂より刊行されました
「植物の命の色をいただくこの手仕事を伝えたい」
志村ふくみのロングインタビューをまとめた新聞連載「時代の証言者」に大幅加筆した書籍『志村ふくみ 染めと織り』【聞き書きと評伝 古沢由紀子】が求龍堂より刊行されました。
幼い頃に別れた母や兄との運命的な出会い、民芸運動を提唱した柳宗悦の勧めで進んだ織りの道、植物の「命の色をいただく」と表現する草木染への思いーー。97歳になる志村ふくみの大正から令和にかけての歩みと、紬織の芸術的価値を高めたと評される創作活動の源泉に迫る初の本格的な評伝です。
新作能「沖宮」上演をめぐる作家・石牟礼道子さんとの交流や、長女で染織家の志村洋子とともに京都に芸術学校「アルスシムラ」を創設し、新たな形で手仕事の価値を伝える取り組みなど最近の動きも交え、貴重な写真や資料を多数収めました。執筆は読売新聞編集委員の古沢由紀子。幅広い世代の心に志村ふくみの力強い語りが響く、必読の書です。
求龍堂サイトでは、志村ふくみの動画コメントと、書籍の一部が写真で紹介されています。
また、アトリエシムラ京都本店では現在、関連イベントとして「志村ふくみの染めと織り展」を開催しています(12月28日まで)。
アトリエシムラ京都本店または全国の書店でお求めください。