2024.6.1
刊行のご案内『鏡 志村洋子 染と織の心象 The Lady of Shalott’s Mirror Kimonos by Yoko Shimura』
この秋、志村洋子の最初期の作品から最新作までの歩みを一望する作品集を刊行いたします。
着物《志摩》2021年 絹・藍、刈安
着装/村治佳織(ギタリスト)、着付/山﨑真紀、ヘアメイク/久保木 純 (PARADISE WEST)
染織家・志村洋子の第2染織作品集を刊行。
あるがままの自然の風景を写す染織がある。また、架空の世界や心のなかの風景―心象を写す染織がある。
志村洋子は自らの心象風景をいかに染め織るかを求めてきた作家である。祖母・小野豊、母・志村ふくみから受けついだ植物染料による絹の紬糸をもちいた「しむらのいろ」を継承してきた志村洋子にとって、染織とは自身の生を染め織るということと同義であり、作品は心象の「鏡」であった。
本書は、志村洋子の独自の世界観から生み出された最初期の作品から最新作までを編んだ作品集。
●日英併記
<目次>
第1章:夢 近江幻想
作家の原点である近江の自然の風景と、植物染料、染織作品を折り重ねた章。
第2章:鏡 『薤露行』より
夏目漱石著『薤露行』に登場する高い塔に幽閉された機織り姫・シャロットの女をイメージして作品を着装した章。
第3章:袖 儘よ振る
着物の代表作とともにこれまで心象をいかに染め織ってきたかを作家自身の言葉により紐解く。
第4章:舟 花曼荼羅
寄稿、論考、年譜等
著/志村洋子
写真/森山雅智
着装/村治佳織(ギタリスト)
ブックデザイン/葛西薫+中本陽子(サン・アド)
寄稿(画)/萩尾望都(漫画家)
論考/川井遊木(アサヒグループ大山崎山荘美術館主任学芸員)
撮影協力/アサヒグループ大山崎山荘美術館
B5判変型 並製本 144頁(図版約60点)
※発売開始は2024年10月を予定しております。
この本の詳細については、下記のURLからご覧下さい。