2021年度 本科2年卒業 清水泰子
着物のタイトル
ヒカリヘ
制作の意図・背景
アルスが始まって間もなく亡くなった姉。機織りのリズムの中、 色々な場面を思い出すことがありました。
洋子先生より花群星のお着物を見せていただく機会がありました。 その時の優しく柔らかい星の輝きがまるで空から包み込む光のよう で、 これまでお世話になった故人の方々の存在を何処かに感じました。 2年になり、経絣のデザインを考える時、 姉のことをテーマにしたいと思いました。 自分に巡ってきた運命にしなやかにおおらかに立ち向かった姉。 これから子育てをしていく若い息子夫婦や遺された家族への幸せを 願って木洩れ日のように慈愛に満ちた光を降り注いでいる– そんな姉のまなざしを経、緯の絣で表現してみました。
染織への思い
夜の闇では色は静けさを纏っています。